一度やってみたかった
「拙者が思うに、夏コミというお祭りは、参加者一人一人が能動的に楽しむものなのですよ。ですから、たとえば遊園地のように『客を積極的に楽しませる何かが用意されている』というものではないのですな。(中略)行けばそこに面白いものがあるだろうと軽い物見遊山の気分で参加しても、やはり楽しむことはできますまい」
— 沙織・バジーナ1
はじめてコミケに参加した時期にこれを読んで衝撃を受けました。十分楽しんだつもりですが、周りの情熱的なオタクたちと比べると見劣りしました。それからも参加し続けましたが、何か足りない感じがありました。表現する側になってみたかったのです。
しかし、行動力のNASAが私の個性なので、そのまま8年が過ぎました。
去年末の冬コミで大学の友人を見かけた瞬間に神託が下り、サークル参加することだけが急遽決まりました。
ぬるぽ帝国
友人と深夜のテンションで決めたサークル名、とくに深い意味はありません(そのうち変えるかも?)。
サークル参加申請後はいろいろと忙しく、ほとんど準備をしないまま当選発表を迎えました。そして衝撃のお誕生日席。
良い場所に配置されたからには満足のいくものを出さなくてはと、6月と7月はそこそこ修羅場っていました(もちろん、場所に関係なく満足のいくものを出すつもりですが!)。
当日
応援に来てくれた友人らと3人で入場しました。
席がある!ダンボール箱もある!
直接搬入2なので、ここではじめて完成した本に出会います。結構ドキドキしましたが、予想以上の仕上がりで一安心です。背表紙もキレイに写っています。ねこのしっぽさん流石です!
私は所用3のため午前中はスペースから離れていましたが、予想以上の繁盛ぶりで、戻るとすでに半分ほど頒布済でした。
14時過ぎに完売して、撤収準備を始めました。
次回に向けて
今回は「とりあえずコピー本でも良いので完成させる」ことを目標にしていましたが、入稿〆切に間に合い、当日もうまくいくという理想的な結果になりました。
お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございます!
次回はもっと薄い本らしいもの—薄くても内容は厚い本—を目指します。当選すれば冬コミに出しますので、よろしくお願いします!
おまけ: 戦利品
いつもより財布のひもが緩かった気がします。